1688.com完全攻略2025年版 - 仕入れから販売まで徹底解説
2025-03-05 21:24:13
目次
1688.comは中国最大のB2B取引プラットフォームとして知られ、高品質な商品を格安で仕入れることができる魅力的なマーケットプレイスです。本記事では、1688.comを活用した効果的な仕入れ方法について詳しく解説します。
1. プラットフォーム概要
1688.comは、アリババグループが運営する中国国内向けB2B取引プラットフォームです。以下の特徴があります:
- 取引形態: B2B(企業間取引)専門
- 出店者: 工場直営店・卸売業者が中心
- 商品数: 1,000万点以上
- 特徴:
- 中国国内最安値での仕入れが可能
- 品質管理された商品が豊富
- 小ロット対応も可能
2. 仕入れ実務の流れ
2.1 アカウント登録手順
- 公式サイトにアクセス
- 「免费注册」(無料登録)をクリック
- 企業アカウントか個人アカウントを選択
- 必要事項を入力
- SMS認証で本人確認
2.2 商品検索・発注方法
- キーワード検索または画像検索で商品を探す
- 商品詳細ページで仕様を確認
- 数量・オプションを選択しカートに追加
- 配送先情報を入力
- 支払い手続きを完了
2.3 決済方法
Alipay(アリペイ)での支払いが基本となっております
中国市場での取引においては、Alipayが最も一般的かつ安全な決済手段として広く普及しています。取引の透明性が確保され、双方にとって安心できるプラットフォームです。
代行業者利用の場合は日本国内での円決済も可能です
国際取引に不慣れな方や、Alipayのアカウント開設が難しい方のために、専門の代行サービスを通じて日本円での決済をサポートしております。ただし、代行手数料が発生する場合がありますのでご了承ください。
1688.comでの仕入れに関するご相談は、1688Japan(公式代理店)にお気軽にお問い合わせください。
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初回取引は少額からスタートすることを推奨いたします
信頼関係構築のため、また取引プロセスに慣れていただくために、最初は小規模な取引から始めることをお勧めします。取引が円滑に進むことを確認した上で、徐々に取引規模を拡大していくことが、リスク管理の観点からも最適な方法です。
3. 品質管理・検品方法
3.1 事前の品質確認
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サンプル注文での実物確認が非常に重要です。
大量発注の前に、必ず少量のサンプルを取り寄せ、実際の品質、仕上がり、デザイン、色合いなどを直接確認してください。写真やオンライン上の表示と実物には差異が生じる場合があるため、サンプル確認は取引における最も基本的かつ重要なステップとなります。 -
工場認証・評価の確認を徹底しましょう。
取引予定の製造元がISO9001などの国際品質管理認証を取得しているか、またAlibaba等のプラットフォーム上での評価スコアや過去のレビューを詳細に調査することをお勧めします。信頼できる製造元であるかどうかは、製品品質に直結する要素です。 -
製品認証の有無チェックは安全性確保のために欠かせません。
特に日本市場で販売予定の商品については、PSEマークや食品衛生法など、日本の関連法規に準拠した認証を取得しているかを事前に確認してください。認証がない場合、輸入後に問題が発生するリスクが高まります。 -
素材・規格の詳細確認を明確に行いましょう。
製品の素材構成、サイズ規格、耐久性、安全基準への適合状況などを書面で明確に取り交わすことが重要です。特に素材に関しては、環境や健康に有害な物質が含まれていないかなど、詳細な情報を入手し、必要に応じて第三者機関での検査も検討してください。
3.2 検品のポイント
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数量・サイズ確認は取引の基本中の基本です。
商品到着後、まず発注数量と実際に届いた数量が一致しているかを厳密にカウントしましょう。また、各商品のサイズが発注仕様書通りであるかを測定具を使って正確に計測することが必要不可欠です。わずか数ミリの誤差が製品の使用価値を大きく左右することもあるため、細心の注意を払って確認作業を行いましょう。 -
外観・機能チェックは製品価値を保証する鍵となります。
すべての商品について、色ムラ、傷、へこみなどの外観不良がないかを明るい場所で丁寧に検査してください。さらに機能面では、動作確認や耐久テストを実施し、実際の使用状況を想定した検証を行うことで、お客様の満足度向上に直結する高品質な商品のみを選別することができます。 -
梱包状態の確認は商品の安全な輸送と保管を保証します。
外箱の破損、内部の緩衝材の適切さ、湿気対策の有無など、梱包状態を徹底的にチェックしましょう。優れた梱包は商品の保護だけでなく、お客様への第一印象を左右し、ブランド価値を高める重要な要素でもあります。特に繊細な商品や高価値商品においては、二重三重の保護対策が施されているかを確認することが信頼構築につながります。 -
不良品の有無確認はビジネスの信頼性を守る最後の砦です。
ランダムサンプリングではなく、可能な限り全数検査を実施し、わずかな不具合も見逃さない姿勢が重要です。不良品が発見された場合は、その割合を記録し、許容範囲内かどうかを判断しましょう。高い基準で不良品を排除することは短期的には労力を要しますが、長期的には返品対応やクレーム処理のコスト削減、そして何よりもお客様からの揺るぎない信頼獲得につながる戦略的投資となります。
3.3 トラブル対応
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不良品発生時の対応方法を事前確認することは、スムーズなビジネス運営の要です。
取引開始前に、不良品が発見された場合の具体的な対応手順、連絡方法、解決までの目安時間などを明確に文書化しておきましょう。特に国際取引では時差やコミュニケーションの問題が発生しやすいため、チャットツールや翻訳ソフトの活用方法まで含めた緊急連絡体制を構築しておくことをお勧めします。実際のトラブル発生時にパニックにならないよう、想定されるシナリオごとに対応フローを準備しておくことで、冷静かつ迅速な問題解決が可能になります。また、取引先との良好な関係を維持するためにも、問題発生時こそ相互理解と尊重の姿勢を忘れないようにしましょう。 -
返品・交換条件の確認は、取引の安全網を確保する重要なステップです。
どのような状態であれば返品・交換が認められるのか、費用負担は誰がどのように行うのか、返送方法や返金プロセスはどうなるのかなど、細部まで明確に合意しておくことが重要です。特に注意すべきは期限の設定です。「商品到着後〇日以内」など、具体的な期限を設けることで、双方の権利と責任が明確になります。また、部分的な不良の場合の対応(全体交換か部分返金か)についても事前に協議しておくと、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。これらの条件をすべて契約書に明記し、両者が署名することで法的にも保護された取引環境を整えましょう。 -
配送トラブル時の保証内容確認は、安心して取引を進めるための保険といえます。
国際配送では遅延、紛失、損傷などのリスクが常に存在するため、万が一の場合の責任範囲と補償内容を明確にしておく必要があります。配送保険の加入有無、保険でカバーされる損害の範囲、配送追跡システムの利用方法、通関時の問題発生時の対応窓口など、物流に関わる全てのリスク要因について事前に確認し、対策を講じておきましょう。また、季節要因(台風シーズンや年末年始など)による配送遅延のリスクも考慮し、重要な納期がある場合は余裕を持ったスケジュール設定を心がけることで、ビジネスの継続性を確保できます。お客様への納期約束に影響しないよう、配送状況の定期的なモニタリングと迅速な情報共有の体制を整えることも、プロフェッショナルな取引の鍵となります。
4. コスト計算と利益確保
4.1 仕入れコストの内訳
商品代金
商品代金は仕入れコストの中核を成す最も基本的な要素です。価格交渉においては、単に最安値を求めるだけでなく、品質とのバランスを重視することが重要です。また、発注数量によって段階的な値引きが適用されることが一般的ですので、最適なロット数を見極めましょう。中国市場では季節的な要因(春節前後など)や原材料価格の変動によって価格が大きく変わることもあるため、市場動向を常に把握し、タイミングを見計らった発注が賢明です。長期的な取引関係を構築することで、安定した価格と優先的な対応を引き出せる可能性も高まります。
国内送料
国内送料は中国国内での工場から輸出港までの輸送費用を指します。地域によって大きく異なるため、製造拠点の選定時には商品コストだけでなく、この国内送料も含めた総合的なコスト計算が欠かせません。特に重量物や大型商品の場合、国内送料が予想以上に高額になることもあるため注意が必要です。また、中国の主要な製造拠点と輸出港の位置関係を理解しておくことで、効率的な物流ルートを選択できるようになります。複数の工場から商品を調達する場合は、一か所に集約してから輸出する方法も検討し、送料の最適化を図りましょう。
国際送料
国際送料は全体のコストに大きな影響を与える重要な要素です。航空便、船便、エクスプレス便など、配送方法によって費用と納期が大きく変わります。緊急性の低い大量発注には船便が経済的ですが、2〜4週間程度の輸送期間を考慮したスケジュール管理が必要になります。一方、少量の試作品や急ぎの案件では航空便が適していますが、コストは5〜10倍になることも珍しくありません。また、国際情勢や燃料価格の変動によって送料が予告なく変更されることもあるため、発注時には最新の料金を確認し、契約書に明記しておくことをお勧めします。複数の配送業者から見積もりを取ることで、最適なコストパフォーマンスを実現できるでしょう。
関税・消費税
関税・消費税は見落としがちですが、最終的な仕入れコストに大きな影響を与える公的費用です。商品のHS(関税番号)コードによって税率が異なるため、事前に正確なコードを確認し、発生するコストを計算しておくことが重要です。特に高額商品や特定カテゴリー(例:電気製品、化粧品など)は高税率が適用されることがあります。また、日中間の貿易協定による優遇税率が適用される可能性もあるため、専門の通関業者に相談することで節税の機会を見つけられるかもしれません。消費税についても輸入時に課税されることを忘れず、キャッシュフロー計画に組み込んでおきましょう。トータルコストを正確に把握することが、適切な販売価格設定の基盤となります。
検品料・梱包料
検品料・梱包料は品質管理と安全な輸送を保証するために不可欠な投資です。第三者検品機関による厳格な品質チェックは、不良品の流出を防ぎ、最終的なコスト削減につながります。特に初回取引や新商品の発注時には、多少コストがかかっても詳細な検品を実施することをお勧めします。また、国際輸送に耐える堅牢な梱包は商品の保護に直結します。安価な梱包材を選択して輸送中の破損リスクを高めるよりも、適切な梱包に投資することで長期的には返品や補償のコストを削減できます。検品と梱包のプロセスを写真や動画で記録してもらうサービスを利用すれば、万が一のトラブル時の証拠としても役立ちます。
代行手数料(利用時)
代行手数料は貿易の専門知識や言語の壁を乗り越えるためのサポート費用です。初めての中国輸入や複雑な取引では、経験豊富な代行業者のサービスを利用することで、予期せぬトラブルや損失を回避できる可能性が高まります。代行業者は通常、取引金額の5〜15%程度の手数料を請求しますが、提供されるサービス内容は業者によって大きく異なります。単なる決済代行のみか、交渉、検品、輸送管理まで一貫して対応してくれるのかを明確に確認し、費用対効果を判断することが重要です。複数の代行業者から見積もりを取り、実績や口コミも調査した上で選定しましょう。代行業者との関係構築も長期的な視点で行うことで、徐々に手数料の交渉や優先的なサービス提供などのメリットも期待できます。
4.2 適正な利益率の設定
業界標準マージンの確認
業界ごとに適正な利益率は異なります。同業種の一般的なマージン率を調査し、自社の立ち位置を確認しましょう。高級品や専門性の高い商品は高マージンが可能ですが、汎用品は競争が激しく利益率が低めになりがちです。業界団体や取引先との情報交換を通じて、現実的な数値を把握することが持続可能なビジネスの第一歩となります。
競合価格のリサーチ
競合他社の販売価格を定期的に調査し、市場での適正価格帯を把握することが重要です。単に価格だけでなく、付加価値サービスやブランディングの違いも分析しましょう。価格競争に陥らず、独自の価値提供で差別化することで健全な利益率を維持できます。オンラインショップの価格動向チェックツールの活用も効果的で、データに基づいた戦略的な価格設定が可能になります。
季節変動の考慮
需要の季節変動を予測し、繁忙期と閑散期それぞれに対応した価格戦略を立てましょう。需要が高まる時期には適正な利益を確保し、低調期にはプロモーション価格で在庫回転を促進するなど、柔軟な対応が収益の安定化につながります。過去数年の販売データを分析し、季節パターンを可視化することで、より精度の高い利益計画が立てられます。
在庫リスクの計算
商品特性に応じた在庫リスクを定量的に評価し、その分のコストを利益率に組み込みましょう。流行に左右されやすい商品や鮮度が重要な商品は高いリスク係数を設定し、不良在庫化した場合の損失をあらかじめ計算しておくことが賢明です。適切な在庫管理システムの導入と定期的な棚卸しにより、リスクの可視化と最小化を図ることで、長期的な収益性が向上します。
5. トラブル対応と解決策
5.1 よくあるトラブル
納期遅延
製造の遅れや通関手続きの問題で納期が守られないケースが頻発します。特に中国の祝日や繁忙期には顕著です。重要な販売機会を逃さないよう、余裕を持ったスケジュール設定と代替策の準備が必須です。
品質不良
サンプルと量産品の品質差異や予期せぬ不良が発生することがあります。特に素材変更や製造工程の変更時に注意が必要です。定期的な品質チェックと明確な品質基準の共有が問題を未然に防ぎます。
数量不足
発注数と実際の納品数にズレが生じるケースが少なくありません。特に大量発注時は検品が不十分になりがちです。入荷時の厳密なカウントと証拠写真の保存で迅速な問題解決につながります。
配送事故
国際輸送中の破損や紛失は珍しくありません。特に複数の輸送業者を経由する場合はリスクが高まります。適切な梱包指定と輸送保険の加入が損失を最小限に抑える鍵となります。
支払いトラブル
送金トラブルや為替変動による価格変更で紛争が生じることがあります。銀行手数料や中間銀行の介在で予想外の費用が発生するケースも多いです。明確な支払条件の事前合意が重要です。
5.2 予防策と対応方法
取引条件の明確化
すべての条件を書面で残し、曖昧な表現を避けましょう。特に納期、品質基準、不良品の対応方法は具体的に規定することで、後のトラブルを大幅に減らせます。
決済方法の工夫
一括払いではなく、サンプル確認後の一部前払い、出荷前の中間払い、検品後の残金支払いなど段階的な支払いで、リスクを分散させる方法が効果的です。
信頼できる代行業者の活用
現地に精通した代行業者を介することで、言語や商習慣の壁を克服できます。特に初めての取引先との交渉や、複雑な注文には専門家のサポートが安心につながります。
コミュニケーション方法の確立
定期的な進捗確認と複数の連絡手段の確保が重要です。WeChat、メール、ビデオ通話など複数のチャネルを活用し、重要な指示は必ず書面で残すことでミスを防止できます。