【必読|案内+免責】模倣品・知的財産権:リスク説明と取扱方針(1688Japan)
2025-08-12 11:46:54
目次
【必読|案内+免責】模倣品・知的財産権:リスク説明と取扱方針(1688Japan)
ご案内と免責(必ずお読みください)
- 本記事は一般的なご案内であり、法的助言ではありません。
- 商品の権利適否はお客様ご自身の責任でご判断ください。必要に応じて専門家へご相談ください。
- 1688Japanは模倣品の取扱いを一切お断りし、権利侵害の疑いがある案件は見積り段階で取消します。
- 当社の検品は数量・外観・基本動作・梱包等の品質確認に限定し、知的財産権の可否は判断・保証しません。
- 税関の差止・没収・遅延等に伴う損失(貨物価値・運賃・逸失利益等を含む)について、当社は責任を負いません。お客様起因の費用・リスクはお客様負担です。
こんにちは。
中国輸入専門代行会社の**1688Japan(イチロッパ・ジャパン)**です。
弊社には、お客様から「この商品は権利侵害に関わるのか」というお問い合わせを沢山いただきます。
また、発注いただいた商品の中で、権利侵害に関わる商品が含まれる状況も多いです。
なぜ、コピー品を扱う人は後を絶たないのか?
お客様の中で、コピー品を購入していることに気づいていなかった方や、むしろ本物と誤認してしまっている方、コピー品の扱いがどのような罰則を受けるか知らない方もいます。
この記事では、権利侵害の実例とコピー品を輸入することの問題について解説します。最後までご覧ください。
1.コピー品を扱う人は後を絶たない理由は?
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税関における知財侵害の差止は増加傾向。
2022年の輸入差止件数は3年連続で2万5千件超、差止点数は前年比約70.7%増。この中で、75.9%が中国からの輸入でした。
出典:令和4年の税関における知的財産侵害物品の差止状況(財務省) -
グローバル化とEC普及で見分けが難化。
市場には様々なブランド商品が溢れ、ECで購入した商品が模倣品かどうか正確に判断できないことがあります。ちょっとした注意をしないと模倣品を購入してしまうことがあります。 -
消費者側の価格インセンティブ/販売側の利益誘因。
一部の消費者は正規品よりはるかに安い模倣品を買うことで意外な満足を得ます。製造・販売側は模倣品の巨大市場と高利益の誘惑に勝てず、法令を無視しブランドの権利を侵害してしまう場合があります。
2.コピー品の権利侵害
参考:知的財産権について(経済産業省 特許庁)
中国輸入における模倣品取引の権利侵害状況は、商標権・著作権・意匠権・特許権の4つが主に関係します。
2.1 商標権侵害
商標権とは、商品又はサービスについて使用する商標に対して与えられる独占排他権で、文字・図形・記号・立体的形状・音等も保護対象です。
- 例:著名スポーツブランドの三本線の位置商標など。ロゴが無くても、配置や形状の商標性で侵害に当たることがあります。
- 世界には非常に多くのブランドがあるため、日本国内のブランドは知っていても他国のブランドまで完全に把握することは困難です。自分で商標侵害か判断する必要がある場合、J-PlatPatを利用してブランド登録の有無を確認できます。
- J-PlatPat では「商標」を選択し、ウォレットのロゴ等を入力すると、見本と登録情報が表示されます。
例:baellerry などの表記で検索 → 商標の見本と登録情報が表示。
※登録審査中は表示されないため、定期的な確認が必要です。
2.2 著作権侵害
著作権は、著作物を創作したものが有する権利です。登録の必要はありません。
- 日本のアニメは世界的に人気で、アニメ関連商品の著作権侵害事例も多いです。中国輸入ビジネスで多く扱われるのはフィギュアとコスプレ商品です。
- 中国でIPの公式ライセンスを取得していないフィギュアは、著作権侵害に明確に関わる商品であり、仕入れはお勧めしません。
- コスプレ衣装についても、中国から同じ商品を輸入すると著作権侵害となる場合があります。大手企業(例:ディズニー等)のコスプレ商品も著作権侵害に該当するおそれがあり、購入はお勧めしません。
2.3 意匠権侵害
意匠権とは、**物品のデザイン(形状・模様・配色)**に対して与えられる独占排他権です。
- ブランド品に酷似したデザインを持ちながら別の自社ロゴを印刷している、またはロゴを印刷していないケースでも侵害が発生します。
- 例:Appleの第⼀世代AirPodsに酷似した製品。ロゴがないため大量の偽造品メーカーがデザインを盗用し、極めて低い価格で顧客を引き付け、権利者の利益を大幅に奪っています。
2.4 特許権侵害
特許権とは、特許を受けた発明を権利者が一定期間独占的に実施できる権利で、財産権の一種です。
- 中国から輸入された商品の中で、任天堂のコントローラーは特許権侵害商品の中でも典型的なものです。Joy-Con や Switch Pro と類似のデザインの商品は特許権侵害に該当し得るため、購入はお勧めできません。
3.コピー品輸入の罰則
知的財産権は、商品のブランドを保護することによって、ブランド所有者の信用を守り、産業の発展に寄与するとともに、商品を取引する者の利益を保護することになります。
では、コピー品を輸入するとどのような罰則があるか。
- 商標法・関税法の両面で重い処罰があり得ます。
商用目的でコピー品を輸入したら、「10年以下の懲役 又は 1,000万円以下の罰金、または併科」という刑罰を科されます。 - 日本国内でコピー品を販売し、ブランド側に訴えられる場合、コピー品を販売終了で済む問題ではなく、販売開始時点に遡って損失を請求される可能性もあります。
- 2022年10月の関税法の改正によって、コピー品の取締りが強化されました。個人使用目的でも、知的財産権の侵害に当たるとして税関で没収が可能になりました。偽物と認識せずに購入した場合でも没収は免れず、代金は返金されません。
4.まとめ
中国輸入で、ノーブランド商品の扱いが基本です。
コピー品を輸入・販売することで顧客からの信頼を失う恐れがあるため、商品リサーチ段階からご注意ください。
そもそも、中古品や正規代理店(一次代理店)販売以降の新品ブランド品を除き、権利者と販売代理店契約をした上でないと、取り扱う事は許されません。中国で簡単に仕入れられると言っても、それは偽物なのです。
弊社は代行会社として、お客様とお互いにwin-winの関係を築く為に、コピー品の購入を一切お断りします。中国輸入で何か疑問点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
ポリシー要約(メール/注文ページでの短文引用用)
- 取扱方針:模倣品は一律不可。権利に疑義がある案件は見積り段階で取消。
- 検品範囲:品質/梱包/数量/基本動作のみ。知財可否の判断・保証は行いません。
- リスク負担:税関の差止・没収・遅延による損失は当社責任外。お客様起因の費用・リスクはお客様負担。
- 推奨:判断が必要な場合は商品URL・画像・用途をご提示のうえ、専門家にご相談ください。
参考リンク:
・J-PlatPat(特許庁)
・経済産業省 特許庁:知的財産権の解説
・令和4年の税関における知的財産侵害物品の差止状況(財務省)