RCEP活用で中国輸入がもっとお得に!関税メリットと仕入れ戦略まとめ
2025-06-19 16:48:47
目次
RCEP活用で中国輸入がもっとお得に!関税メリットと仕入れ戦略まとめ
目次
- RCEPとは?
- RCEPで中国輸入がお得になる理由
- RCEP活用の条件とは?
- 1688での仕入れにもRCEPは活きる?
- 実際にどれくらい安くなるの?
- まとめ
RCEPとは?
RCEP(地域的な包括的経済連携)とは、2020年11月15日に署名された自由貿易協定で、世界のGDPや貿易額の約3割を占める、巨大な経済圏の貿易ルールをまとめた枠組みです。
参加国は以下の15カ国:
- ASEAN10か国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)
- 日本・中国・韓国・オーストラリア・ニュージーランド
この協定は関税削減・サプライチェーンの効率化・知財ルールの統一化などを通じて、ビジネスをより円滑にすることを目的としています。
RCEPで中国輸入がお得になる理由
RCEPの最大の恩恵は、関税の段階的な撤廃・削減です。
日本と中国の間では、これまで適用されていなかった特恵関税が初めて導入され、特定品目の関税率がゼロまたは段階的に下がることが決まっています。
✅ メリットまとめ
-
📉 関税コストの削減
⇒ モバイルバッテリー、電子部品、繊維製品などで大幅に安くなる可能性あり。 -
🚢 通関処理の簡略化
⇒ 原産地証明が簡略化され、スピーディーな輸入が可能。 -
🌏 仕入れルートの多様化
⇒ RCEP加盟国同士なら、越境仕入れもスムーズ。
RCEP活用の条件とは?
RCEPの恩恵を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。
条件1.日本に輸入する貨物について、RCEP協定の特恵税率が設定されていること
貨物のHS番号及び統計細分から、実行関税率表で確認することができます。
条件2.RCEP協定締約国内で生産された貨物がRCEP協定上の「原産品」と認められること
原産品であると認められるためには、貨物が次のいずれかに該当することが必要です。
(a) 完全生産品
(b) 原産材料のみから生産される産品
(c) 品目別規則を満たす産品
ただし、品目別規則を満たさない場合でも、次の規定を満たすときは、原産品と認められます
・累積
・僅少の非原産材料
条件3.必要な書類を作成又は準備し輸入申告時に税関に提出すること
原産地証明の方法により提出する書類が異なります。
付加条件:直接積送(積送基準)
また、上記の3つの条件以外にも、付加条件があります。RCEP協定上の原産品が日本に到着するまでに、原産品としての資格を失っていないかどうかを判断する基準です。
1688での仕入れにもRCEPは活きる?
もちろんです。中国ECサイト「1688」で仕入れる商品についても、RCEPの原産地要件を満たしていれば、日本での関税削減が可能です。
仕入れ時に下記を確認しましょう:
- 📄 「中国製造」かどうかを明記しているか
- 📦 商品説明に「RCEP対象」や「関税優遇」などの記載があるか
- 📝 サプライヤーに「原産地証明書を出せるか」確認する
実際にどれくらい安くなるの?
商品カテゴリ | 従来の関税 | RCEP適用後 | 備考 |
---|---|---|---|
衣料品(Tシャツ等) | 9.1% | 0〜数年で撤廃 | 綿製品は段階的に引き下げ |
靴・鞄 | 16〜30% | 5〜15%程度に減少 | 材質によって異なる |
一部電子部品 | 3〜5% | 0% | モジュール部品など |
まとめ
内容 | ポイント |
---|---|
RCEPとは | アジア太平洋15カ国が加盟する経済連携協定 |
なにが得? | 関税の削減や通関の円滑化で輸入コストダウン |
どう活用? | 原産地証明の取得、仕入先との連携がカギ |
1688でも? | 対応商品なら恩恵を受けられる可能性大 |
RCEPは、輸入ビジネスの競争力を高めるための強力な武器になります。
1688Japanでは、RCEP活用に適した仕入れルートのご相談や、原産地証明対応のサプライヤー紹介なども承っています。
ぜひご活用ください!